映画の名台詞から英語を学ぼう!

Learn English From Movie Quotes

『犬が島/Isle of Dogs』(2018)
監督:ウェス・アンダーソン /Wes Anderson

 

 

 

今回はペット月間という事で、ウェスアンダーソンのストップモーションアニメ、『犬が島』からご紹介いたします! 島流しにあった飼い犬を探しに、ゴミ島へやってきた少年が、他の野良犬達と繰り広げる冒険活劇!舞台は日本で、主人公の少年も日本人なのですが、面白いのは、犬たちが喋る言語は英語のため、お互いの言っていることがわからりません。そうやって、人間と犬のミスコミュニケーションを表現しているのですが、主人公の男の子が喋る日本語には字幕がつかないので(海外で上映の際も)、日本語がわからない人は、実際に犬目線でこれを体感することになります。私はブラジルでこの映画を観たんですが、英語の台詞にはポルトガル語の字幕がついていたけど、日本語には何もついていませんでした。

日本のカルチャー、映画、有名人などへのオマージュもたくさん出てきて、楽しめると思います!

台詞は、いつも飢えてる犬たちが、他のグループとの決闘(七人の侍風)の末、やっと手に入れた食べ物(でもほぼ腐ってる)を食べ漁ってる時の一言。

 

I don’t think I can stomach anymore of this garbage.
(こんなゴミこれ以上食えない)

 

 

stomach
動詞:~に耐える、~を消化する/名詞:胃、お腹
Stomachという単語は、みなさんの多くも胃やお腹という意味でご存じかと思いますが、実は動詞でも使われます。動詞の場合、~に耐える、~を我慢するという意味と、~を食べる、~を消化するという二つの意味がありますが、上の台詞はどちらの意味も掛かっていますね。

例:I can’t stomach his bragging.
(彼の自慢話には耐えられない)

例:I can’t stomach oysters.
(カキは食べれない)

 

Ayami

新宿校

 

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『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー/Avengers: Infinity War』(2018)
監督:ルッソ兄弟 /Russo brothers

 

本日は、MCUシリーズの中でも、名作との呼び声が高い『インフィニティ・ウォー』からご紹介いたします!当時バックパッキング中だった私は、ブエノスアイレスの映画館で鑑賞しましたが、あの衝撃のラストに、満員の劇場が騒然となったのを覚えています。MCUシリーズは現在23作品もあるし、全ての作品が映画として素晴らしいかと言われるとそうでもないし、、スーパーヒーローとかあんまり…っていう方には、中々手を出しづらいシリーズではあるんですが、見出すとハマると思います。全作品見ているからこその感動、面白さってのが散りばめられており、それがこのシリーズ最大の魅力です。

セリフはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーが初めてソーに出会うシーン(めっちゃ面白い)より。

 

Thor: I assume you’re the captain, sir?
(この船のキャプテンはあなたかな?)

Rocket: You’re very perceptive.
(なかなか鋭いね)

 

I assume~
~だと思う(推測)
~だと思うの言い方はたくさんありますが、assumeはその中でも推測のニュアンスが強く、仮説を立てる時などによく使われます。また、思ってたけど違った時など、後ろにbutなどの否定の文を取ることが多いです。

例:Mark assumed there was going to be a meeting this Wednesday, but there wasn’t.
(マークは今週ミーティングがあると思ってたが、実際はなかった)

「思う」の色々な言い方
believe(強い確信)/think(いわゆる思う。迷ったらこれ使えばOK)/
suppose(多少根拠のある推測、期待の意味も)/guess(なんとなくそう思う)、等々

 

perceptive
洞察力がある、知覚が鋭い

例:She made some perceptive comments about society on the TV show.
(彼女はテレビ番組の中で、社会に対する非常に鋭いコメントを発信した)

 

Ayami

新宿校

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『宇宙人ポール/Paul』(2011)
監督:グレッグ・モットーラ/Greg Mottola

 

本日は爆笑SFコメディ『宇宙人ポール』からご紹介したいと思います。『ホット・ファズ』や『ショーン・オブ・ザ・デッド』でお馴染みの大親友コンビ、サイモン・ペッグ&ニック・フロスト主演、『スーパーバッド童貞ウォーズ』や『アドベンチャーランドへようこそ』のグレッグ・モットーラ監督。SFオタクの二人組が、超アメリカナイズされた宇宙人(でもビジュアルはTHE宇宙人)ポールと繰り広げるロードムービー。ポールの声を演じるのは、これまたお馴染みセス・ローゲン。過去のSF大作映画へのオマージュも盛りだくさん。もう面白くないわけがないですね! 

台詞は、ポールが二人に車に乗せて欲しいと頼んでいるシーンより。

 

Look, man. Sometimes you just gotta roll the dice.
(なあ、時には冒険するのもいいだろ?)

 

 

gotta=have got toの省略=have to
~しなきゃ
gotta→超カジュアル
have got to→カジュアル
have to→フォーマル

gottaは「~しなきゃ」という意味で口語でよく使われますが、とてもくだけた言い方なので注意しましょう。have toはどんな場面で使っても問題ないので、迷った時はこちらを使いましょう。</span

例:I gotta go.
(行かなきゃ)

 

roll the dice
賭けに出る、運に任せる
直訳だと「サイコロを振る」ですが、転じて上記のような意味になります。
台詞では、「時には運に任せて冒険しないと」といったようなニュアンスになっています。

例:Let’s roll the dice and see what happens .
(一か八か賭けにでて、どうなるか見てみよう)

 

Ayami

新宿校

 

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『イカとクジラ/The Squid and the Whale』(2005)
監督:ノア・バームバック/Noah Baumbach

 

 

ある夫婦の離婚と、その間で揺れる子供たちを描いた傑作『イカとクジラ』から本日はご紹介します。監督のノア・バームバックは最新作『マリッジストーリー』でも高い評価を受けました。同様に離婚を描いている作品ですが、こちらは自身の離婚体験をもとにしているのに対し、『イカとクジラ』は少年期に経験した両親の離婚をもとに描かれているそうです。思春期の兄弟の葛藤が、シニカルなユーモアを交えながら語られ、笑えるのにとっても切ない、素晴らしい作品になっております。

台詞は、父親派である長男が、仕事の上手くいっていない父を見捨てて家族を壊したと、母親を責めるシーンより。

 

Is it because Dad isn’t as successful as he used to be?
(父さんが前ほど成功してないから?)

 

 

successful
成功している
successful=形容詞/success=名詞/succeed=動詞

例:He is quite successful in business.
(彼はビジネスでかなり成功している)

例:The event was a huge success.
(そのイベントは大成功をおさめた)

例:Why do some people succeed and others don’t?
(どうして成功する人としない人がいるんだろう)

used to~
以前は~だった(今は~ではない)
used toの後に動詞の原形で、過去の習慣や状態を表します。

例:I used to go to gym every week.
(以前は毎週ジムに通っていました)

例:She used to be very talkative.
(彼女昔はすごくお喋りだった)

※似た表現で「be used to~」というのがありますが、こちらは「~に慣れている」という表現です。またtoの後は動詞の原形ではなく、名詞(もしくは動名詞)がきます。

例:I am used to getting up early.
(早起きには慣れている)

 

 

Ayami

新宿校

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『タンポポ/Tampopo』(1985)
監督:伊丹十三/Juzo Itami

 

今週は、ラーメンweekということで、ラーメンにまつわる映画をご紹介いたします!ラーメンの映画といえば、真っ先に浮かぶのはやはり、伊丹十三監督の『タンポポ』ですよね。今回は邦画から日本語の台詞をピックアップし、英語に訳したらどんな感じになるかご紹介したいと思います。

潰れかけのラーメン屋を再建するという、シンプルなストーリーながら、随所に突然挟まれる、食にまつわるシュールなシーンの数々が、この映画をただのサクセスストーリーやコメディとは一線を画す芸術作品にしています。見たら醤油ラーメンが食べたくなること間違いなし!

台詞は繁盛店へリサーチにやってきた主人公達が、その店の麺について話をしているシーンより。

 

ここの麺、最高でっしゃろ?ツルツルのシコシコでっしゃろ?
These noodles are tops. Smooth but chewy.

 

 

tops
最高の、一番の
topsは最高という意味で=the bestです。topの複数形ではなくて、形容詞なので、主語が単数の場合でもtopsのままなので注意してください

例:She is tops in her field.

   (彼女はその分野では一番だ)

smooth
ツルツル、スベスベ
凹凸がなく、表面が滑らかな様子。スベスベの肌などと言う時に使えます。

chewy
モチモチ、シコシコ、コシがある、歯ごたえがある
chewというのは噛むという動詞で、chewyで噛み応えのあると言ったような意味になります。
コシを表す似たような単語で、springy(spring=バネに由来)というものもあります。

 

Ayami

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『パルプ・フィクション/Pulp Fiction』(1994)
監督:クエンティン・タランティーノ/Quentin Tarantino

 

本日は、鬼才タランティーノの傑作『パルプ・フィクション』よりご紹介します!3つのパートからなるオムニバス形式の本作品は、軽快でウィットに富んだ会話と過激な暴力描写で世界中を虜にし、今なおカルト的な人気を誇っています。カンヌ国際映画祭でパルムドールやアカデミー賞脚本賞も受賞しましたね。ギャング映画でありながら、基本的には会話劇で、これがとにかく面白いんです。そして見事なまでに計算しつくされた、非直接的な時間軸。もうとにかくセンスの塊です!

セリフは、紳士的な掃除屋ウルフが、若い女の子に人間の品格について説いている会話の中から。

 

Just because you are a character, doesn’t mean you have character.
(個性的ってのと、品格があるかどうかってのは別の話だ)

 

 

character
登場人物、変り者、個性的な人(可算名詞)/性格、品性、品格、人格(不可算名詞)
上のセリフは、日本語に訳してしまうと意図がわかりづらくなるのですが、「character」という単語には、様々な意味があり、意味によって、可算名詞になったり、不可算名詞になったりします。これを利用した、非常に気の利いたセリフです。

可算名詞の方には、映画などのキャラクターという意味の他に、変り者という意味があります。

例:He is a character.
(彼はちょっと変わっている)

一方で不可算名詞の方には、性格などの意味に加え、品格という意味があります。

例:A man of character
(人格者)

Just because…doesn’t mean~
…だからって、~とは限らない

例:Just because you live in the US doesn’t mean you speak good English.
(アメリカに住んでるからといって、必ずしも英語が上手とは限らない)

例:Just because he went to a good university doesn’t mean he is better than us.
(いい大学に行ったというだけで、彼が私たちより優れてるとは限らない)

 

 

 

Ayami

新宿校

 

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『インターステラー/Interstellar』(2014) 
監督:クリストファー・ノーラン/Christopher Nolan

 

『メメント/Memento』でその名を世に知らしめ、その後も『ダークナイト/The Dark Knight』や『インセプション/Inception』など、ヒット作を連発。CGを嫌い、フィルムを愛するハリウッドのヒットメーカー、クリストファーノーランの監督作品からご紹介します。理論物理学者による綿密な科学考証に基づいたSF超大作『インターステラー』。その難解なロジックとは裏腹に、時空を超えた家族愛を描く、アツい作品になっております。ノーラン作品の中では評価がそれ程高くない作品ですが、個人的には好きです。

宇宙へと飛び立つ直前、必死に止めようとする娘と、そんな娘を必死になだめようとする父。この父の一言は娘を更に怒らせる結果に…。

 

 

By the time I get back, we might be the same age.
(帰ってくる頃には、お前と同い年になってるかもしれない)

 

 

By the time~
~するまでには、~する頃には

例:By the time my parents come home, I will have finished my homework.
(両親が帰ってくるまでには宿題を終わらせる予定だ)

例:I want to get married by the time I’m 30 years old.
(30歳までには結婚したい)

Might+動詞の原形
~だろう、~しているだろう
  MightはMayの過去形と教わった方も多いかもしれませんが、日常会話では現在や未来の推量をする際はMayよりもMightをよく使います。

例:She might come to the Party.
(彼女はパーティーに来るかもしれない)

過去の推量の場合はMight have+過去分詞になります

例:John might have gone home.
(ジョンは家に帰ってしまったかもしれない)

 

 

Ayami

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『わたしは、ダニエル・ブレイク/I, Daniel Blake』(2016)
監督:ケン・ローチ/Ken Loach

イギリスの巨匠ケン・ローチの作品から。80歳を超えた現在も、移民や貧困などの社会問題を扱った作品で、力強いメッセージを発信し続けるケン・ローチ。イギリス、ニューキャッスルに暮らす貧困層の実情を描いた本作品で、二度目のパルムドール受賞を果たしました。いったい誰の為の社会保障制度なのか。引退宣言を撤回してでも伝えたかった、彼の静かな怒りが見る者の胸に深く突き刺さります。

台詞は、正当な手当てを受ける為、複雑な手続きに翻弄されてきた主人公が、ついにそのバカげたシステムに痺れを切らし、役所の職員に放った一言。

 

When you lose your self-respect, you are done for.
(尊厳を失ったら、人間おしまいだ)

 

 

Be done for
もうダメだ
forのあとに何もつけないと、危機的状況などに陥って、希望がなく、もうダメだという表現です

例:I’m done for.
(もうダメだ)

同じくdoneを使って、色々と表現できます。使い方次第でニュアンスが微妙に違うので気を付けてください。

例:I’m done for the day.
(今日はこの辺にします)

例:I’m done.
(終わった)

例:I’m done with her.
(彼女とはもう終わってる)

 

 

Ayami

新宿校

 

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『ダージリン急行/The Darjeeling Limited』(2007)
監督:ウェス・アンダーソン/Wes Anderson

 

今週は、“Train Week”ということで、列車にまつわる映画をご紹介いたします!

毎回、独特のユーモアセンス、幾何学的なカメラワーク、絵本から飛び出してきたような美術たちで私たちを楽しませてくれる、ウェス・アンダーソン。そのオシャレでポップな見た目とは裏腹に、物語の根底にはいつも人間のどうしようもない哀しさや寂しさが隠れています。新作も楽しみですね!

本日ご紹介する作品は、それぞれ問題を抱えている超個性的な3兄弟が、列車でインドを旅し、衝突を繰り返しながら、家族の形を見つめ直したり直さなかったりするお話です。

台詞は、大ゲンカの末、列車を追い出された3人が、焚火を囲み途方に暮れている中で、末っ子が放った一言。

 

I wonder if the three of us would have been friends in real life.
Not as brothers, but as people.
(僕たち3人は友達になれたかな。兄弟としてじゃなく、人としてさ)

 

 

I wonder if ~
~かなあ、~だろうか
何かを推量している時に使います

例:I wonder if she still likes me.
(彼女まだ僕の事好きかなあ)

また、何かをお願いする時にも使えます。

例:I was wondering if you could babysit tomorrow night.
(明日のよるベビーシッターお願いすることできないかな?)
※I was wondering とよく過去進行形の形で使われます。「~かなと思ってたんだ」というニュアンスです。

would/could/should +have+過去分詞
~したであろう/~できたのに/~すべきだった
起こった事実に反する事を仮定して述べる時に使うのが、仮定法過去完了ですが、「if 節」がない形でもよくつかわれます。台詞の場合は、「もし兄弟じゃなく出会ってたら、友達になっただろうか」といった感じの仮定の話をしているので、この形になります。

例:I would have called you if I had known your number.
(あなたの番号を知ってたら電話したのに)

例:I could have done it better.
(もっとうまくできたのに)

例:You should have told me earlier.
(もっと早く言ってくれればよかったのに)

Ayami

新宿校

 

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『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法/The Florida Project』(2017)
監督:ショーン・ベイカー/Sean Baker

本日は、『フロリダ・プロジェクト』という作品をご紹介します。監督のショーン・ベイカーの名前はこれま
で知らなかったのですが、この作品があまりにも素晴らしかったので、今後、過去作品や新作もチェックして
いきたいと思っています!タイトルの「フロリダ・プロジェクト」は、フロリダのディズニーリゾート建設の
プロジェクト名であり、また英語の「プロジェクト」は低所得層のための公営住宅も意味します。この映画は
、“魔法の国”のすぐそばで、貧しい生活を強いられている人々と、そんな環境の中でも圧倒的な輝きを放つ子供
たちの、ひと夏の物語です。
台詞は、安いモーテルに泊まる羽目になってしまった観光客のカップルが、モーテルのロビーで言い争ってい
る様子を眺め、主人公のムーニーが友達に放った一言。

 

I can always tell when adults are about to cry.
(大人が泣きそうな時っていっつもわかる)

 

tell
見分ける
tellは「伝える」という意味でみなさんご存じの単語かと思いますが、「見分ける(聞き分ける)」「わかる」
という意味でも非常によく使います。
例:I can’t tell the difference between American accent and British accent.
(アメリカ訛りとイギリス訛りの違いがわからない)
例:How can you tell if diamonds are real?
(ダイアモンドが本物かどうかってどうやってわかるの?)

be about to+動詞の原形
~するところ
これから何かしようとしている時に使える表現で、“今まさに”というニュアンスが出ます。
例:I am about to sleep.
(今から寝るとこ)
例:I was about to call you.
(ちょうど君に電話しようと思ってたとこなんだ)

 

Ayami
新宿校