Entries by aishizawa

映画の名台詞から英語を学ぼう!『ゾディアック』

出典元: Worner Bros. 『ゾディアック/Zodiac』(2007) 監督:デヴィッド・フィンチャー/David Fincher 本日ご紹介するのは、デヴィッド・フィンチャー監督のサスペンススリラー『ゾディアック』!実在の未解決事件を題材にした傑作です!徹底的なリサーチに支えられた骨太な脚本と、何とも言えない不安感と緊迫感を煽る控えめな演出で、2時間半という長尺を全く感じさせない仕上りになっております。いや本当に面白いです。フィンチャーというと『セブン』や『ファイト・クラブ』が有名ですが、個人的には『ゾディアック』の方が断然好きです(以前紹介した『ソーシャル・ネットワーク』が1番好きなんですが、その次に好きです)。見たことないという方は是非チェックしてみてくださいね! 台詞は、容疑者の有力候補が放った一言。いやー怖いですね。   I am not the Zodiac. And if I were, I certainly wouldn’t tell you. (俺はゾディアックじゃない。仮にそうだったとしても、そうだと言うことは絶対にない)   仮定法過去 If I 動詞過去形〜, I (wouldなど)+動詞原形…. 〜だったら…するだろう ↓↓仮定法の話は以前にも何度かしているので、こちらの過去の投稿もぜひ参考にしてみてください!↓↓ ブロークバック・マウンテン、ダージリン急行、トレイン・スポッティング 今日は、 【仮定法過去=現在の事実に反する願望など】 をもう一度確認していきます。 現在の願望ですが、if節の中の動詞は過去形を使用します。そうすることで、現実との距離をとっているようなイメージです。メインの説では「would/could/shouldなど」+動詞の原形が使われます。 例: If I were you, I would take that job offer. (私があなただったら、その仕事のオファー受けるな) ※仮定法では主語が‘I’でも‘were’を使ったりします。 例: I would move […]

シナイ山!

シナイ山は、皆さんご存知の通り、モーゼが10戒を授かったと言われている場所です。私はエジプトのシナイ半島にあるダハブという街(ダイビングしたり、のんびり過ごすのに最適な素晴らしい場所です!)に滞在中、ツアーでこのシナイ山に行ってきました。夜遅くにダハブの街を出発して、バンで近くの小さな村まで行き、暗いうちに登山を開始。3時間ほどで、頂上まであと700段のところにある小さなティーハウスに到着したんですが、まだ日の出まで時間があったのと、非常に寒かったので、そこで最後のひと頑張りの前に、お茶を飲みながら暖をとったりして時間を潰しました。そして、空が明るくなってきた頃に頂上まで登りきり、綺麗な朝陽を存分に満喫しました。 暗い中、寒い中での登山は大変ですが、神聖な山の頂上で、シナイ砂漠の空に昇る朝陽を見るのは、そんな苦労も吹っ飛ぶくらい素晴らしいものです!また、帰りには山の麓にある、現在も使用中のものでは世界最古と言われている、聖カトリナ修道院にも寄れちゃいます。 Mount Sinai is, as you probably know, considered to be the holy mountain where God gave Ten Commandments to Moses. During my stay in Dahab (an amazing place for relaxing and scuba diving in Sinai peninsula, Egypt), I took an overnight tour to Mt. Sinai. We left the town late at night, took […]

映画の名台詞から英語を学ぼう!『マネー・ショート』

出典元: New Regency  『マネー・ショート/The Big Short』(2015) 監督:アダム・マッケイ/Adam McKay 今日は、リーマンショックの裏側を描いた『マネー・ショート』をご紹介します!実話を基に、世界的な金融危機を勝ち逃げたアウトサイダーの物語が語られます。リーマンショックの元凶であるサブプライムローンの闇に気づいた彼らは、ウォール街を出し抜こうと大きな賭けに出て…というですね。結果がどうなるかは当然みんなわかっているわけなんですけども、それでも終始ハラハラドキドキさせられる作品です。アドレナリン出ちゃう系のエンターテインメントとして完全に成立しながら、一方で教育映画のような側面もあり、この金融危機の裏で一体どのような事が起きていたのかという事がとても丁寧に描かれています。難解な金融用語が飛び交いますが、いちいち分かりやすく説明してくれるので、ご安心ください。私は経済にあまり強くないのですが、この映画は非常に勉強になりました!オススメです。   People hate to think about bad things happening, so they always underestimate their likelihood. (良くない事が起きてるなんてみんな考えたくないから、その可能性を過小評価しようとするんだ)   underestimate 過小評価する、甘く見る 以前に’underrate’はご紹介しましたが(コチラから)、’underestimate’は似ているようで少し違うので気をつけましょう。 underrate→実際の価値よりも低い評価、レーティングを受けてるものに対し使われる。’be underrated=過小評価されている’と形容詞の形でよく使われる。 underestimate→何かを実際よりも低く見積もる、甘く見るという意味で使われる。 例: You’d better not underestimate my super power. (私のスーパーパワーを甘く見ない方がいいよ) 例: Some parents tend to underestimate how much pressure they put on their children. […]

オアハカの朝

Oaxaca is probably one of the most beautiful and culturally rich states in Mexico.  The region, and the Oaxaca city in particular, is known for its colonial buildings, mezcal (a strong spirit made from the agave plant, so tequila is a kind of mezcal as well), chocolate, and above all, Day of the Dead (if […]

映画の名台詞から英語を学ぼう!『ロスト・イン・トランスレーション』

出典元: Focus Features 『ロスト・イン・トランスレーション/Lost in Translation(2003) 監督:ソフィア・コッポラ /Sofia Coppola 今日ご紹介するのは、ゴッドファーザーシリーズなどで知られる超大御所監督フランシス・コッポラの娘、ソフィア・コッポラの作品です。父親に頼まれて出演した『ゴッドファーザー3』では、その演技を酷評されてしまいましたが、監督としての彼女の評価は非常に高く、これまでに素晴らしい作品を何本も撮っています。デビュー作、『バージン・スーサイズ』も高い評価を受けましたが、この『ロスト・イン・トランスレーション』で、監督としてのその地位を確固たるものにしたと言っていいでしょう。 ビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソン演じる2人の男女が、東京を舞台に繰り広げる、ひと時のラブストーリー。異国の地で、それぞれが抱えていた孤独が浮き彫りなっていく中で、2人は徐々に惹かれていきます。 一つの台詞に絞りたかったんですが、いい表現がたくさん出てくる場面があったので、今回はいつもよりちょっと長めにご紹介します。以下、2人の会話より抜粋。   Bob: The more you know who you are, and what you want, the less you let things upset you. (自分が何者で、何を欲しているか知れば知るほど、色んな事に動揺しなくて済むようになる) Charlotte: I just don’t know what I’m supposed to be. (ただ自分がどうあるべきなのかわからない) ― 中略 ― Bob: You’ll figure that out. (そのうちわかるよ)   The 比較級 […]

洞窟壁画を探して

アルゼンチン北部、フフイ州にあるインカ・クエバより。古いものでおよそ9000年前にも遡る、古代の壁画が見れる洞窟です(正確にはこれは洞窟ではなく岩石ですが、便宜上洞窟とします💦)。パタゴニアの北部にクエバ・デ・ラス・マノスという手の跡の洞窟があって、こちらは非常に有名なんですが、このインカ・クエバに関してはほとんど知名度がありません。でも知られてないのが不思議なくらい、見る価値のある穴場スポットです! 近くのウマワカという町から、ルート9を北上するローカルバスに乗り、運転手に”インカ・クエバ”と伝えれば、何もない道路の真ん中で降ろしてくれます。左手に、下へ下る細い獣道みたいなものが見えるので、道路から下の平野まで降りていきます。そうすると、うっすらと川の跡があるので、あとはそれに沿ってずっと進んでいくだけです。川の跡は誰が見てもすぐわかるから、見失うことはないよって言われたんですが、私にはそうでもありませんでした💦ただ、私は極端に方向音痴なところがあるので、普通の人は恐らく問題ないと思います。まあまず迷うことはないはずです。 最高の景色を満喫しながら、約2時間ほど歩いて、ようやく洞窟を見つけることができました。ただですね、実はこの洞窟、一人で入ることはできなくて、洞窟を管理している人を呼ばなきゃいけないんですが、そこが一番の問題なんですよね。実はバスを降りた時に、ちょうど洞窟から戻って来た人たちに会ったんですが、彼らは洞窟まで辿り着いたものの、その管理人を見つけることができず、残念ながら引き返してきたそうです…。他に途中で誰も会わなかったので、本当に管理人を見つけられるかどうか心配だったんですが、私は無事会えました! この管理人さんを見つけるには、まず洞窟が見えてきたら、近くに丘の上に立つ白い旗をさがします。で、その丘に登ると(そんな高くないんですぐ登れます)、遠くに小さな家が一軒見えるんですね。で、後は、管理人さんの犬に気づいてもらえれば、犬が吠えて、管理人さんが気づいて、こっちまで来てくれる仕組みになってます(笑)。セルヒオっていうすごく優しい男性が、洞窟を案内して、壁画のことなど色々説明してくれます。最後に彼に、お礼の支払いをするのを忘れないようにしてください(特にいくらと決まっているわけではないので、町で相場を聞いて行きましょう)。 なかなか行きづらい所ではありますが、壁画も道中の景色も本当に素晴らしいので、一見の価値ありです! Inca Cueva is, despite the name, not a cave but a rock formation in JuJuy, one of the northernmost provinces in Argentina. It has amazing wall paintings dating back 9000 years at the oldest. But unlike Cueva de las Manos, which is located in the northern Patagonia region and known […]